精油の云われ

マジョラムは古代エジプトにて、冥界の神であるオシリスに捧げていたという伝承があります。オシリスは現在は冥界の神として知られますが、古代の信仰の最盛期には植物の再生を神格化した存在すなわち植物の神であったとされます。ナイル川が乾燥した土地に氾濫することが、植物の復活と再生をもたらし、人間にとっては死と復活を与える存在として広まっていきました。また、ギリシア神話の愛の女神アフロディーテがこの植物に香りを与え、高い山に植えたという伝承があります。古代ギリシア・ローマでは「幸せ」の象徴として新婚夫婦の頭に飾り、死者に対しては冥福を祈ってお墓に手向けられました。中世の貴族には疫病除けに床にまかれたと云われます。
精神を落ち着かせ、自律神経を整える作用もあるとされます。これにより、睡眠のトラブルにも効果的で、穏やかな眠り、不眠の解消におすすめです。