仏教界での教えや世界観を
分かりやすく具現化した図像
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曼荼羅とはWhat is MANDALA?
曼荼羅(曼陀羅)とは、仏教界での教えや世界観を分かりやすく具現化したものをいいます。 様々な種類が存在し、それぞれの曼荼羅によってその内容や表現方法には違いがありますが、どの曼荼羅でも単純な絵柄ではなく、 その絵柄や文字が意味をなしており、世界観・宇宙観・悟りの境地などがわかりやすく示されています。
主にチベットで仏教に関する人物や曼荼羅などを題材にした掛軸のことを言います。 チベット仏教を信仰するモンゴルや中国でも製作され、ネパールの掛軸は通常ポーバーと呼ばれるが、タンカと呼ばれることもあります。 典型的なのは綿布を白土で塗りつぶして表面を平滑にし、顔料で絵を描き、絹の表装(下地)に縫い付けたものです。 元々、仏教の僧が村々を回って仏教教義や釈迦の伝記などを解説するために作られ、持ち運びが便利なように掛軸にされました。 チベット絵画はタンカの他に、壁画や砂曼荼羅の形でも描かれます。
タンカと曼荼羅は同じような使われ方をするため、どう違うのか明確にはわかりにくくなっておりますが、 簡単に説明いたしますと、タンカは仏教に関する掛け軸全般を指し、曼荼羅は描かれるモチーフを指します。 曼荼羅という言葉で曼荼羅の描かれた掛け軸のことを指す場合もあるため、混同しやすくなっているようです。タンカのほうが幅の広い意味となり、 タンカの種類のひとつが曼荼羅であると考えるとわかりやすいです。
タンカのモチーフには、曼荼羅を含めて以下のような代表的なモチーフがあります。
- 時輪曼荼羅 (カーラチャクラ曼荼羅)
最中央に八葉蓮華(花弁が8枚のハス)が置かれ、その周りを凸型模様を組み込んだ四角形に3重に囲まれています。
- 薬師曼荼羅
中心に薬師瑠璃光如来本願功徳経の経本が置かれており、その周りに八仏薬師[6]が置かれ、その周りに16大菩薩、さらにその周りに24の護法尊などが置かれます。
- 法身普賢曼荼羅
中央の四角の周りを5つの四角が取り囲んでいる。六族平等を説く一切仏相応瑜伽タントラに基づいたものです。
- ヴァジラヴァーラーヒー曼荼羅
中央の人物がヴァジラヴァーラーヒーであり、2重の三角形が組み合わされ、その周りを円で囲んでいる。
- 如来
尊格(人物)によって印相や持ち物が厳格に定められている。
- 祖師
宗派の開祖や主要な僧を描いたもの。手足の寸法や持ち物が厳格に定められている。周りには関連する尊格(人物)や、生涯の重要な場面を現した簡単な伝記などが描かれている。
- 女性尊
チベットでは観音菩薩の女性の化身ターラー菩薩の信仰が強く、特に緑ターラーと白ターラーが多い。
- 守護尊、護法尊
チベットの守護尊、護法尊は日本などの明王に相当する。図鑑などでは男女が抱擁している図が多く見られるが、実際の寺院などでは抱擁図は灌頂を受けた者のみが閲覧を許され、本来は一般人は見ることができない絵である。
※引用・参考文献:(「タンカ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年3月24日11:23 UTC)